皆さまに水墨画を楽しんでいただくた
- 荒井水墨画教室の内容
”水墨画が描けるようになってもらいたい”
お手本を毎回2つ用意しています。
水墨画初心者の方にはまず基本的な調墨(ちょうぼく)や運筆(うんぴつ)を覚えてもらいます。覚える事柄は10もありませんが身につくまではやはり時間がかかります。毎回用意するお手本は水墨画の良さや面白さを味わってもらえる題材なので楽しみながら学んでいただけます。またYouTubeやInstagramで描き方を紹介した動画をアップしていますので、いつでも復習することが出来ます。技術が身につき始めたら”習う”から”応用する”へ、”覚える”から”自身で考える”へ少しずつ指導を変えてゆきます。見本を見ながらそれがどのように描かれているのか、覚えた技法を活用して描いてもらいます。その中で失敗はあると思いますが失敗が1番の勉強になります。
作品制作は受講2年目から行ってもらいます。これは絵が描けるようになるための一歩でもあります。描かれた作品がどんなに未熟・稚拙でも構いません。基礎的な技法が不十分でも構いません。最初の作品は恥ずかしいと思う気持ちで一杯になりますが、描いてみると今まで学んできた技法がより確実に身につきます。身近な花、ペット、旅行先の風景写真、想像上の事柄など自分が興味あるもので大丈夫です。
生徒が描かれる作品にはいっさい手を入れません。ご自身の手で作品を仕上げる実力をつけてもらいたいからです。その代わり生徒の実力にそったアドバイスはちゃんとします。
”実力よりちょっと上のことに挑戦してもらいたい”
一見複雑に見える表現も基礎の上に成り立っています。光の表現や形のない大気の表現、立体感のある形、勢いのある筆遣い。描いてみたいという気持ちはとても大事ですが、習うだけの姿勢だけでは一向に描けるようになりません。絵を描くためには技術や知識も必要なので、絵を描くために役立つことは全てお伝えする気持ちでいます。ちょっと難しいことでも一歩踏み出し挑戦することで絵を描くための引き出しが増えていきます。
”絵のある人生を楽しんでもらいたい”
絵のある人生を考えた時に思い浮かぶのは、「絵を描く」「絵を観る」「絵で交流する」です。教室で出来ることは「絵を描く」ことだけです。絵が描けるようになと楽しいですが、楽しみはそれだけではありません。「絵を観る」は、美術館が開催する展覧会や様々な美術団体の展覧会です。またテレビなどでも美術番組があり、番組内で絵に関する詳しい解説もあればそれは「観る」とも言えるでしょう。好きな画家の絵を目の前にしてつい時間を忘れてしまったり、時には絵との新しい出会いもあったりします。「絵で交流する」は水墨画の公募展に出品したりSNSなどのインターネットを利用し作品を投稿したりすることです。公募展には様々な方が出品されますので今まで見たこともないような絵や個性あふれる絵に出会えます。これはとても良い刺激になり創作への活力が自然と湧いてきます。同じように自分の作品が他の方の良い刺激になったりすることもあります。また自分の実力を試したい方には公募展で賞を狙うのも良いでしょう。人とのコミュニケーションが好きな方は公募展主催の懇親会などに参加すれば同じ趣味の仲間が出来たりと交友関係が広がります。年1回もしくは数年に1回の参加だったとしても気の合う仲間との会話は楽しいものです。SNSでは遠方にいる画家の絵を容易に見ることができますし、たくさんの絵に触れることができるので自分の好みの絵が見つけやすいです。
私は水墨画暦20年になりましたが、経験上この3つ「絵を描く」「絵を観る」「絵で交流する」をバランス良く回していくと絵に前向きに楽しんで取り組めると実感しています。生徒たちにも生活がありますので無理強いは致しませんが、以上の理由から展覧会や公募展の案内は絶えず行っています。
- 受講の心構え
私は受講者に対して”ゆくゆくはご自身の手で作品が描けるようになってもらいたい”、”実力よりちょっと上のことに挑戦してもらいたい”、”絵のある人生を楽しんでもらいたい”、この気持ちが人一倍強いので、お手本だけを真似していたい方の受講をお断りしています。